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FEATURE


リアン・ハーン氏インタビュー
第1回(11月9日更新)
第2回(11月16日更新)
第3回(11月22日更新)

松澤喜好氏インタビュー
第1回(10月26日更新)
第2回(11月6日更新)
第3回(11月13日更新)

第4回(11月20日更新)

第5回(11月27日更新)


●過去のFEATURE

ダレン・シャン氏インタビュー

ヴィッキー・ベネット氏
インタビュー(全2回)

神崎 正哉 氏インタビュー(全6回)

鹿野 晴夫 氏インタビュー(全5回)

ミゲール・リーヴァスミクー氏 インタビュー(全3回)

ステュウット ヴァーナム‐アットキン氏インタビュー(全4回)

石井正仁氏インタビュー

ロバート・サブダ氏&マシュー・ラインハルト氏インタビュー

ブランコ・マノイロビッチ氏 インタビュー

日野原 重明氏インタビュー

秋元 良平氏インタビュー

金谷 憲教授の
多読トレーニング

岩本 秀雄氏インタビュー

養老 孟司氏インタビュー


阿部 一教授の
超リスニング法


松澤喜好氏インタビュー 第1回 「英語との出会い」

ベストセラー語学書『英語耳』『単語耳』(アスキー刊)の著者・松澤喜好先生は、英語必須のビジネス現場でお仕事をしながら、英語学習の講演や語学書の執筆で活躍されています。松澤先生ご自身の経験から生まれた英語学習法についてお話を伺いました。
―そもそも、松澤先生はどのようなきっかけで英語の勉強を始められたのですか?
はじめはビートルズの歌を聞いて、わかりたいと思ったんです。リアルタイムで聞いていましたから。“She Loves You”が出てきたのが中学2年の時でした。当時はレコードのドーナツ版でしたね。英語を聞いてわかるようになりたいというのが純粋な動機でした。

それからFMラジオの試験放送が始まって、洋楽をいっぱい流し始めたんです。それをこういう(大きな)テープレコーダーで録音して聞いていました。オープンリールというんですけど。それで何回も聞いて、まずは音だけ覚えたんです。カタカナとは違うなということはなんとなくわかっていたんですが、カタカナで書き取りながら一緒に歌っていました。


―なぜそんなに英語に惹かれたのでしょう?
アメリカに対する憧れもあったと思います。当時は誰でも憧れていたと思います。小学校のころ、テレビで『ローハイド』とか『アンディ・ウィリアムス・ショー』などのアメリカの番組の放送が始まりました。それを見てすごいなと思いました。家に冷蔵庫も車もある。1960年ころですね。歌が好きだったので、『アンディ・ウィリアムス・ショー』とか『ダニー・ケイ・ショー』が好きでした。

とにかく、歌を1回で聞いてわかって、感動できるようになりたいという純粋な願望からでした。それを達成するまでに何年かかったかな? 大学を卒業するまでだから、やっぱり10年かかりました。高校を卒業するころにはだいぶわかるようになっていましたが、完璧にわかるようになったのは大学を卒業するころですね。

それから富士ゼロックスに入社しました。開発系だったので、神奈川県海老名市の工場の寮に入っていたんですが、週末は川崎の実家で過ごし、また月曜日の朝、海老名に帰るということをやっていました。音楽の次は、映画を観てわかるようになりたいと思って、毎週末、川崎の映画館で映画を観ていましたね。当時は「ロードショー」というのがあって、1週間先の映画の前売り券を買うと3割引というような制度があったんです。おおらかだったので、何回でも観ることができたんですよね。だから1回観てもわからない時は、そのまま座っていれば次の回の上映も観られたんです。


―それはいいですね。お気に入りの映画はありましたか?
スティーブ・マックイーンの『タワーリング・インフェルノ』とか、パニックもの、エンターテイメントが好きでしたね。

―何回も観るとわかるようになりましたか?
2回見るとだいたいわかるようになりました。ただし、映画って字幕が出てくるので、読んじゃうんですよね。だから、まず字幕を見て、それから英語を聞いてチェックするという感じでした。

1974年に初めて海外出張でアメリカに行きまして、それから向こうでも映画館通いを始めたんです。そうすると字幕がないですよね。だから映画の出だしはわからないんだけど、観ているうちに後半はすっかりわかるようになったんです。字幕がないと、人の演技と音に集中できますから、どんどん慣れて来る。ものすごく効果的でしたよ。


―音楽や映画での「聞く」練習以外に、「読む」「書く」といったことも勉強されていましたか?
中学高校では受験勉強ですね。あとは辞書を引いたりとか。中学1、2年で覚えた歌は、意味がわからないで音だけ頭に入っていたんです。それが中学3年の二学期ぐらいから語彙がどんどん増えていって、頭の中の音と意味が結びつき始めたんです。そうすると速いですね。高校に入ってから長文読解とか五文型をやりましたが、頭に入っている音を頼りにすることができました。頭の中に200曲〜300曲のデータが入っているから、授業で出会う構文も絶対にその中に入っているんです。

―それが語源の学習とも結びついていったんですね。
語源学習と出会ったのは大学受験のころですね。岩田一男さんの『英単語記憶術―語源による必須6000語の征服』(光文社/絶版)という本がきっかけでした。

―音と語彙が結びついて、はじめて使える英語になるんですね。
そうですね。両方結びつかないと。私の場合はまず音から入って、後から意味。常にその順番ですね。単語を覚える時もまず発音してみます。

―聞き取れないと発音もできないですよね。
「聞く」「発音する」というのはスパイラルです。だからどっちがどっちというのではなく、両輪だと思います。

―辞書で引いただけでは、その時は覚えていても、後で忘れてしまいます。
歌で音を覚えた単語を辞書で引いて調べたら、それはその後ずっと忘れない。「三つ子の魂百まで」みたいにずっと残っているので、私は「音」を信じています。脳のどこが一番覚えやすくて忘れにくいかというと、体験的には「音」だなと思っています。

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  松澤喜好氏写真
松澤 喜好
(まつざわ きよし)

1950年生まれ。電気通信大学電波通信学科卒業。富士ゼロックス株式会社の開発部門で、毎日英語を使う仕事をしている。日本音声学会、日本英語学会会員。
ウェブサイト「英語・発音・語彙」主宰
ウェブサイト「スペースアルク」にコラム「語源辞典」を寄稿。

【主な著書】
表紙画像
『単語耳―英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 理論編+実践編Lv.1』
表紙画像
『単語耳―英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 実践編Lv.2』

★松澤先生監修のCD付き英文リーダー「IBCオーディオブックス」シリーズ(IBCパブリッシング刊)は11月下旬発売予定です。
創刊タイトル:
  • 『星の王子さま』
  • 『落語』
  • 『オー・ヘンリー傑作短編集』
  • 『ごんぎつね/手袋を買いに』
  • 『武士道』
  • 『ジャパンFAQ(社会編)』

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